不動産を担保にしてローンを組む場合、一定の審査期間が必要です。審査期間を経て融資額、金利といった内容が決定します。
ローンの中には、その目的が制限されているものもあります。例えば、住宅ローンは住宅を購入し、その資金を返済するために用いられます。こうした用途が制限されるローンがある一方、不動産を担保にした融資は、特に用途に制限がありません。それで、様々な人が利用できるローンの一つといえます。
不動産会社などでは、大きい物件の入札のために利用したり、投資物件への資金に充てるなどの用途で使われます。個人名義で融資を受ける場合は、他のローンの返済に利用したり、家のリフォームなど少し多額の資金が必要な時に利用できます。
自宅を担保にする
自宅を担保に融資を受ける場合、個人名義での契約となります。この場合総量規制が適用されます。
この規制は融資を受ける人がお金を借りすぎることや、融資会社が貸付け過ぎる状況を規制するための法律です。平成22年に施行されていて、基本的に融資を受ける個人の年収の3分の一までしか、借りることができません。
不動産担保ローンを利用する際、これらが適用されるか確認して利用することができます。ある条件をクリアすれば適用されない場合もあるので、ある程度大きな金額を借りたい場合は、事前に相談が必要です。
その他のポイント
その他、不動産担保物件そのものについて、どんな制限があるかも確認したいところです。融資を考えている会社のホームページにある、よくある質問などのページを見ておきましょう。
建物の所有者と土地の所有者が異なる場合、どちらかを担保として融資できるのか、ということや、共有名義の建物を担保として融資できるのか、という細かい項目が載せられています。
融資担当者が執筆するコラムやブログといった情報がある会社もあります。実際の実例、融資会社の強みなどより具体的に知ることができます。どんな場合は融資できるか、どんな場合は難しいかを知る目安にもなります。情報は多い方が選択肢が広がっていくものです。
自分の身近にいる人に聞くこともできます。不動産担保ローンを組んだことがある、とか会社の情報を知っている人もいることでしょう。どんな手続きが必要か、どんな流れで申し込みできるかといった細かいことを聞くと良いです。集められる情報を集めておくと、安心して相談ができます。